Memorial Repository メモリアル・レポジトリ (思い出保管庫)

失われてしまう家族の思い出を守りたい。

わたしたちは、そんな想いでこの「メモリアル・レポジトリ(思い出保管庫)」をつくります。

発足の想い

わたしたちは、1999年にデジタル化技術を社会の役にたてたい…そんな想いで集まった有志によって任意団体「山梨地域資料デジタル化研究会」を発足しました。おりしも1995年に発生した阪神淡路大震災の後、我が国においても非営利活動団体の法人化への道が開かれ、2年後の2001年には活動範囲を山梨県内に限定しない意思も込めて「特定非営利活動法人地域資料デジタル化研究会」へとなりました。

図書館に収集された地域資料のデジタル化や貴重資料の目録のデジタル化などの仕事にとりくみながら、2004年からは日本ではじめての公設民営の公共図書館となった山中湖情報創造館の指定管理者としても取り組んでまいりました。

東日本大震災

そのような中で、2011年3月11日東日本大震災が発生しました。

私たちは、被災地の図書館資料のデジタル化レスキュープロジェクトを起こし、陸前高田市や大槌町の図書館資料などのデジタル化に取り組んできましたが、そのような活動の中で被災地の各地で、津波で流された家族のアルバムや写真を洗浄し、持ち主に返却する活動をあちらこちらで目にしてきました。

実際に、被災地における瓦礫撤去活動に取り組んでいた自衛隊・警察・消防・災害ボランティアのみなさんは、

  • 家族のアルバム
  • 額装された家族の写真
  • 位牌など

は、他の瓦礫とは区別して丁寧に回収したと聞きました。それらを一点一点洗浄し、乾燥させ、元の持ち主に返却する活動に取り組んでいた市民団体の皆さまには、ほんとうに胸の熱くなる想いを感じました。

また、これらの「家族の思い出」が残っていることで、復興にむけた活力を支える力になることも被災地各所で見てきました。

あいつぐ水害

その後においても、熊本地震などの自然災害があり、さらには全国各地で風水害…特に堤防の決壊等において突然水没してしまう街の姿を見ることになりました。2017年の九州北部豪雨、2018年の西日本豪雨、2019年の台風15号、19号などによる水害があり2020年7月には熊本県をはじめ九州地方を襲う豪雨が発生しました。

突然の浸水、堤防の決壊による水没などの報道にふれるたびに、ニュースとしては取り上げられないものの、そこにあったはずの「家族のアルバム」などの『大切な家族の記憶』が失われているのではないかと想うたびに胸が痛む想いを抱いてきました。

ただ、そのときの私たちにできることを考えても…事前にデジタル化しておく…こと以外には考えることができませんでした。

思い出の疎開=事前防災という考え方

2019年7月、私たちNPO法人地域資料デジタル化研究会は、山梨県北杜市と廃校になった旧北杜市立高根清里小学校の廃校跡地利用のプロポーザルに応募し、同年10月より10年間、賃借料を払いながらではありますが、この廃校舎を借り受けることができました。

これによりNPO法人地域資料デジタル化研究会が「スペース」を持つことができました。

1学年1教室の小さな小学校ですが、普通教室は6教室、特別教室が2教室、その他にも校長室、職員室、家庭科教室、理科教室、図工教室、音楽教室などの空間があります。さらに体育館や校庭もあります。

私たちはこれらの空間を使った2つの大きな事業に取り組むことができるようになりました。ひとつは『名士の図書館』そしてもうひとつは『メモリアル・レポジトリ(思い出保管庫)』です。

まずは疎開、それからデジタル化

この『メモリアル・レポジトリ(思い出保管庫)』は、災害で失われてしまう「家族の思い出」をひとまず疎開できる場所づくりと考えています。

今後、高い確率で発生が予想されている南海トラフ地震や首都直下地震、さらには毎年発生する巨大台風や線状降水帯などによる豪雨とそれによる水害などから、ひとまず家族の思い出である「家族の写真アルバム」や額装された家族の写真、ビデオテープ、音楽テープなどの思い出の記録を、きわめて災害の少ない場所で保管し、その後少しずつデジタル化作業もできる場所づくりに取り組んでいます。

災害の発生時においては、何よりも「命を守る行動」が大切です。避難所に持ち込めるものも最小限のものに限られます。なので、家族の思い出は被災する前に事前に疎開させることが大切ではないかと考えているのです。

昨今では、写真はほとんどすべてデジタル化されています。デジタルカメラ、携帯電話、スマートホンなどで記録されてはいますが、それでもそれぞれの家々にはまだフィルムで撮影し、紙焼きし、アルバムに貼られた写真がたくさん残っていることと思います。まずはそれらから「疎開」させることを考えてみてはいかがでしょうか。

  • 家族のアルバム
  • 額装された写真
  • 家族の思い出ビデオ
  • 家族の思い出音楽テープ

などなど。

私たちはこの「家族の思い出疎開」もまた、「事前防災」活動のひとつだと捉えています。

被災した後でも、家族との思い出が残って入れば、それは明日への希望につながると確信しています。

ぜひ、みなさまのご意見をお聞かせください。

    ありがとうございました。


    「メモリアル・レポジトリ(思い出保管庫)」の事業をはじめる時点で、具体的なサービス内容をご案内させていただきます。

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